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石北本線 常紋トンネル

敏い方なら、もうお分かりでしょうが
気になっていたのは、こちらでした。


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追悼碑(金華小学校跡)からさらに進むと、道路脇にこの看板。
ここから、林道をしばらく進んでゆきます。

途中、小屋があり、黒い雑種犬が出迎えてくれました。
しっぽを振ってちょこっとついて来ていた。



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ここからは歩いていきます。

かつては、蒸気機関車の撮影ポイントでもあったらしい。
今でも、SLや貨物列車の撮影に訪れる人は多いようだ。


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2本見える線路は、廃線になっている。


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常紋信号場のシェルター。

右側は、現役の路線。
シェルター内奥で合流します。


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×印は、ここが廃止されていることを表す。


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この先にある、常紋(じょうもん)トンネルは、
石北本線の中の難所の1つであり、その開通工事は非常に難航したという。


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そのトンネルは、予てから心霊スポットとしても大変有名である。
列車の運転士や乗客をはじめ、訪れた人々も
そのような体験をしたという報告が数多くあるそうだ。

北海道内はじめ全国各地にそのような場所はあるが、言い伝えにしろ事実確認が出来ているにしろ
やはり凄惨な歴史の現場であることが多い。


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ここも、いわゆる「タコ部屋労働」の現場だった。

好条件の求人と見せかけて、当時職に溢れていた者や新卒者などを募り、
満足な食事や休息を与えずひたすら重労働に従事させた。

栄養不足で倒れれば、ろくな治療もさせずに放置され、いよいよ使い物にならなくなれば
現場に生き埋めにされたという、言わば「人柱のトンネル」だった。


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如何にして、安上がりで早く開通させるか。
亡くなっても、葬儀などもってのほか。
肉体労働に不慣れな者も大勢いたはずで、倒れてしまったら、もう先がなかった。

倒れた者の穴埋めに、また新しく募って補充し、そして使い捨てる。

目的達成のためには手段も選ばない、人は持ち駒としてしか見られなかった時代のこと。
その事実を、人柱として塗り籠め長いこと隠蔽した。


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それは昭和43年の十勝沖地震の際、トンネル壁面損傷のための
改修工事によって発覚することとなる。

壁や入口付近から、大量の人骨が発見された。
暴行を受けたと思われる、人為的な損傷があるものもあったという。

心霊現象などからの言い伝えが、現実にあったものと証明されたのであった。





「人柱」の建造物は、他にも
斜里町の「越川橋梁」があります(確証ではない)。

混沌とした開拓時代、明らかになっていないだけでまだまだ多くの不遇な最期を遂げた人々が
方々で眠っているのだと思います。


偶然とはいえ、発見に至ったというのは
我々も一個の人間だ、という犠牲者たちの叫びだったのかもしれません。

犠牲って、殉難ってなんだろう?

家族を養うため、親孝行のため、自立のためというただそれだけの動機が
すべて一国のもとに吸い取られていった。

現代は、今の時代はどうだろう。
労働の現場にこのような凄惨な場面こそ見られなくなったものの、
根本は、なにか変わっただろうか。





手を合わせ、一礼してあとにしました。



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北海道内には、道路やトンネルなど
このような過酷な由来や経緯を持ったものがたくさんあります。

通るとき、訪れるとき、常に心の片隅に置くことにする。



※線路内(特に現路線)は立ち入り禁止です
※常紋トンネルは、現役のトンネルです。
本数は少ないですが列車は通りますので、通り抜けは大変危険です。



つづく。



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Author:しのさん
北海道内をゆるゆる探検。廃墟・産業遺産多め。管理人の日記・備忘録のために更新しています。写真の著作権は管理人にあります。詳しくはTOPをご覧ください。

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